性能維持と安全な走行のために

タイヤは、重い車重を支えている重要なパーツです。唯一路面と接し、常に大きな負荷がかかっています。安全な走行をするために、定期的に安全点検を行ないましょう。タイヤが劣化したり摩耗が進んでいたり、傷やヒビなどの異常があるままで走行すると、制動距離が伸びるだけでなく、損傷する場合もあり、 危険を伴います。定期的な安全点検をすることで、タイヤの状態を知り、危険が発生する前にタイヤ交換等の処置を行ないましょう。こちらのページではお客様が知っておくべきタイヤの知識を掲載しております。ぜひ一度目をお通しください。

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タイヤの選択はタイヤサイズの確認から

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タイヤをお選びいただく際は、自動車に装着されているタイヤのサイズをまずご確認ください。タイヤサイズはタイヤの左右の側面(サイドウォール)に表示されており、表記方法はタイヤの種類や規格によって異なります。特に目的がない場合は、純正装着タイヤと同じサイズを選ぶことをお勧めします。

・タイヤ断面幅:タイヤのサイドウォールやタイヤラベルに記載のタイヤ幅は断面幅を表します。断面幅は、タイヤの総幅からサイドウォールの文字や飾りなどの突起部分を除いた幅です。

・偏平率:タイヤの断面幅に対する断面高さの比率を表す数値です。

・タイヤ構造 R(ラジアル):タイヤの骨格となるカーカスがタイヤの中心から放射状に配置されているタイヤをラジアルタイヤと呼びます。走行性能や燃費に優れていて、一般的な乗用車ではラジアルタイヤが主流となっています。

・リム径:リムの直径です。

・荷重指数:規定の条件下で、そのタイヤに負荷できる最大荷重を示す数値です。

・スピードレンジ:規定の条件下で、そのタイヤが走行できる速度(最高速度=能力)を示す記号です。

低燃費タイヤを選ぶならタイヤラベルをチェック

乗用車用夏タイヤには、燃費性能(転がり抵抗性能)と安全性(ウエットグリップ性能)が一定の基準を満たした「低燃費タイヤ」と呼ばれるタイヤがあります。低燃費タイヤは、業界で定めたラベリング制度によって一目で見分けられるようになっていますので、販売タイヤに貼付されているタイヤラベルやカタログなどをチェックしてタイヤを選択されることを推奨します。

 

ラベリング制度について

ラベリング(表示方法)制度は、タイヤ業界(一般社団法人日本自動車タイヤ協会;JATMA)が業界自主基準として策定し、転がり抵抗性能とウエットグリップ性能の両性能ともある一定値を満たすタイヤを「低燃費タイヤ」として定義づけするとともに、消費者に対し適切な情報提供をするラベリング(表示方法)の制度を構築するものです。消費者が交換用としてタイヤ販売店で購入する乗 OVO用車用夏用タイヤに適用しています。「低燃費タイヤ」は、転がり抵抗係数の等級がA以上で、ウエットグリップ性能の等級がa~dの範囲内にあるもので、低燃費タイヤ統一マークである「個」を表示したものです。ラベリング制度の詳細は一般社団法人日本自動車タイヤ協会のホームページ(https://www.jatma.or.jp)をご覧ください。

タイヤの溝チェック

タイヤにはスリップサインというものが付いています。一般的に7~9ミリ程度の溝の深さがありますが、擦り減って1.6ミリになるとスリップサインと呼ばれる目印がタイヤに現れます。タイヤのショルダーやトレッド面をよく見ると△ の印の近くで、溝が浅くなっている部分があります。タイヤが摩耗し、溝の深さが残り1.6mmになると、ここにスリップサインが現れます。これは摩耗の限度を示すもので、運動性能が低下したり、濡れた路面でスリップしやすくなるなどの危険をお知らせするものです。

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空気圧をチェック

タイヤは、正しい空気圧で走行しないと性能をきちんと発揮することができません。中の空気は自然に抜けていきます。タイヤに入っている空気は、少なくても多くても、タイヤにダメージを与えてしまいます。空気圧が不足しているとタイヤが熱を持ちすぎてしまいますし、剥離やナイロンコード切れの原因にもなります。月に一度はお店で空気圧点検をしてもらうなど、定期的なチェックを心がけましょう。

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